年末年始、そして田善展ワークショップのお知らせ

早いもので明日はクリスマス。工房はもれなく今年も開所しております。
さて今年の最終は25日の日曜日です。
明けて来年は1月5日の木曜日からです。
ぜひ来年も楽しい銅版画制作のるつぼにいらしてください。

そしていよいよ2月4日の土曜日23日の木曜祭日は千葉市美術館にて亜欧堂田善展関連ワークショップはじめての銅版画 ー エッチング、線から生まれる表現の魅力」がございます。
当日は田善が講師に憑依してくれるであろう事を願いつつ、易しく楽しく務める所存です。
参加申込は2月4日の回は1月25日(水)まで、23日の回は2月12日(日)までです。
抽選となりますが是非とも奮ってご参加ください。

気がつけば早十二月、早田善‥

というわけで今年もあっという間に残りひと月となってしまいましたね。
工房でもちらほら年賀状をいそいそと刷る会員の姿を見るようになりました。
銅版画で年賀状というのも貰った方は物珍しく、!と?がひとしおでしょう。
まず一般的には銅版画が木版画に比べてポピュラーではないので、知らない人にはこれって何?紙が凹んでいるけど何なの?という反応がさもありなん。

今でも銅版画が知る人ぞ知る存在であるならば、刷り物の技術がほぼ木版画オンリーの江戸時代だったらさらに物珍しいものであったでしょう。そんな昔にお殿様に「お主、南蛮の銅版画なる刷り物の技術を習ってこい」と無茶振りされて「承知いたしました!」と好奇心半ばで安請け合いしたものの、先生に破門されるや材料・道具が揃わないやら悪戦苦闘‥そんでもやってみたら銅版画制作の魅力にどっぷりハマった人、亜欧堂田善さんの展示が来年の1月13日から千葉市美術館で始まります。

没後200年 亜欧堂田善展 江戸の洋風画家・創造の軌跡」
2023年1月13日[金] – 2月26日[日]

オシャレなチラシですね〜バック地の菱形もこれぞ田善の隠しネタが‥。
来年の事を言えば鬼が笑うと申しますが、是非ご高覧の程をよろしくお願いいたします。
私は会期中ワークショップの講師を務めることになりました。田善のように銅版画の魅力にハマっていただけるよう楽しく導く所存です。こちらも是非ご参加申し込みの程、何卒よろしくお願いいたします。

亜欧堂田善展関連ワークショップ
はじめての銅版画 ー エッチング、線から生まれる表現の魅力

急に寒くなりましたね〜

早いもので今年も10月となってしまいました。
すっかり涼しいのを通り越して寒くなってきましたが、いよいよ芸術の秋です!
じっくり銅版画に取り組むには最高の季節です。
ぜひご来所いただき、ナチュラルな風合いの紙にセピア色のインクで秋の風情を刷りあげてください(一例)

セピア色で思い出したのですが、ひと月前くらいに上野の西洋美術館で「西洋版画を視る
―エッチング:線を極める、線を超える」展を見ました‥やっぱりレンブラントのエッチングは素晴らしかったですね!
エッチングの線を柔らかく自在に操る技術にひたすら羨望です。またその描くことへの情熱‥いや線で暗闇を生み出そうとする執念。息をするように忘我で手を走らせてる姿が作品からも窺えます。

上の作品は「自作エッチング《ヤン・シックスの肖像》を見るレンブラント」と題名がついていました。
きっと写真がない時代、絵描きに頼んでポートレイトを描いてもらったのでしょう。
手にはニードル、机には銅版、窓辺には日光が版に反射せぬよう遮光板が設置されてます。
試し刷りをして「さて、どうしたものかなぁ‥」と思案している姿は、巨匠といえども今制作している我々と変わりがないことに親近感を覚えます。もちろんこんなお洒落な格好で制作してませんが(笑)

では芸術の秋!気軽に制作・見学にいらしてください。お待ちしてます。

残暑お見舞い申し上げます

じりじりとべらぼうな暑さが続いています。お元気ですか。
さて八月の工房は例年通り、お盆休みもなく開所の予定です!
ぜひ暑さには熱さでもって情熱的な熱い制作お待ちしております!
(工房はエアコンをほどよく効かせておりますのでクールです)


暑さでいささか壊れ気味の講師