早いもので今年も10月となってしまいました。
すっかり涼しいのを通り越して寒くなってきましたが、いよいよ芸術の秋です!
じっくり銅版画に取り組むには最高の季節です。
ぜひご来所いただき、ナチュラルな風合いの紙にセピア色のインクで秋の風情を刷りあげてください(一例)
セピア色で思い出したのですが、ひと月前くらいに上野の西洋美術館で「西洋版画を視る
―エッチング:線を極める、線を超える」展を見ました‥やっぱりレンブラントのエッチングは素晴らしかったですね!
エッチングの線を柔らかく自在に操る技術にひたすら羨望です。またその描くことへの情熱‥いや線で暗闇を生み出そうとする執念。息をするように忘我で手を走らせてる姿が作品からも窺えます。
上の作品は「自作エッチング《ヤン・シックスの肖像》を見るレンブラント」と題名がついていました。
きっと写真がない時代、絵描きに頼んでポートレイトを描いてもらったのでしょう。
手にはニードル、机には銅版、窓辺には日光が版に反射せぬよう遮光板が設置されてます。
試し刷りをして「さて、どうしたものかなぁ‥」と思案している姿は、巨匠といえども今制作している我々と変わりがないことに親近感を覚えます。もちろんこんなお洒落な格好で制作してませんが(笑)
では芸術の秋!気軽に制作・見学にいらしてください。お待ちしてます。